グリストラップとはグリス(油脂)をトラップ(収集)する装置であり、下水道の保護を目的として排水に含まれる生ゴミ、油脂を直接下流に流さないように溜めておく槽のことです。
● 悪臭が発生する・・・悪臭により近隣へ迷惑をかけます。また来店客にも悪印象を与えます。
● 清掃に手間がかかる・・・排水から油脂分だけを取り除くことは現実問題難しい。
● 害虫が発生する・・・ゴキブリ等が発生し、衛生環境も低下する。
このような状態が続くと、最悪の場合、配管詰まり等の問題が発生します。
確かに毎日清掃作業を行っていれば、グリストラップで頭を悩ますことはそれ程無いはずです。しかし、臭い・汚い・きつい(3K)などの理由から清掃は敬遠がちで、その結果、汚染が進行していく悪循環になっていきます。
オゾン発生装置に散気筒を接続して、グリストラップ内に沈めてオゾンを出すという簡単なシステムです。運転開始後、オゾンが排水中を循環することで油脂分が分解・軽減され、清掃の手間が軽減されます。また、オゾンで悪臭成分を分解するとともに、害虫忌避の効果があります。
グリストラップに滞留する油脂にオゾンを反応させると油脂が分解されてサラサラになります。グリストラップ内で、どのような反応が起きているのでしょうか?
一般的に油脂とは植物性と動物性に分けられます。植物性油脂の主なものはオリーブ油、菜種油などがあり、動物性油脂には豚脂、牛脂、バターなどがあります。
植物性、動物性ともにグリストラップ内の食用油を構成する多くは、炭素が二重結合した不飽和脂肪酸であるオレイン酸で、そこへオゾンを反応させることにより、−OH、−COOH、−COHなどの(水になじみ易くなる)親水基を形成します。このように水になじみ易く変性させるために、汚水がサラサラの状態になります。
このように変化した物質はもう「油脂」ではありませんので、水質を分析すると「ノルマルヘキサン抽出物質」(すなわち油脂分)は激減していることが判ります。
型式
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HG500P30
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電源
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AC100V(50/60Hz)
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消費電力
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96W/94W
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オゾン発生量
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500mg/h
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エアーポンプ
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毎分30リットル
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